屋根カラーベストの塗装をお考えのアナタヘ
カラーベストの屋根を塗装するときに注意するポイントをお話させてください。
昔は、カラーベストの素材には石綿(アスベスト)が含まれていました。
セメント素材に繊維質のアスベストを混ぜることで粘りがでてヒビ割れしにくくするためです。
ですが、アスベストの有害性を考慮し、2004年以降はアスベストが入っていません。
これで安全になったわけですが、カラーベストを塗装する我々には悩ましい問題が生まれたのです。
素材がもろくなってしまったカラーベスト
鉄筋を入れないコンクリートがバラバラ割れていくように、アスベストという繊維質をうしなったカラーベストは非常にモロくなったのです。
これについて、日本ペイントはこう言っています。
戸建て住宅の洋風化・プレハブ化に伴い、屋根に使用 される素材は
従来の瓦から、住宅用化粧スレート屋根(以 下、化粧スレート屋根)への
移行が進んでおり、その占 有率は約25%との報告がある1)。このような傾向は汎用塗料分野において、化粧スレート屋根の塗替え
という新しい市場を創出した。これらの塗替えには当初、芳香族、ケトン、アルコール類等のいわゆる
強溶剤を主溶媒とする塗料が塗装されていたが、
近年の環境配慮の観点から水性塗料が数多く 開発され、現在主流となっている。当社も戸建て塗替え パッケージ「シリコン伝説」に化粧スレート屋根塗替え
専用の「水性シリコンベストシステム」を組み込んでお り、主力商品に育っている。しかし、被塗物である化粧 スレート屋根の劣化状況や、それに適合するシーラーの 選択ミス、また素地調整不足により、はく離、退色など の不具合を起こすケースがあることも事実である。
そこで当社は、この化粧スレート屋根塗替用として、 これらのリスクを大幅に低減できる1液弱溶剤型塗装仕 様「ファインシリコンベストシステム」を業界に先駆け て発売したので、以下に紹介する。
日本ペイント 技術資料より
こうした事実をふまえて、カラーベストの屋根を塗装するときには下地材の選択を正しく行なっている業者を選ぶ必要があります。
カラーベストを塗装したら雨漏れが起きる?
カラーベストの塗装にはもう一点、重要なポイントがあります。
それは、うかつに塗装したら雨漏りが起きることです。