せっかくリフォーム工事をしたのに、なんと塗った壁がプクプク膨らんできた。
実はこういったお家が結構あります。
ただ今、四街道市の現場をやっています。
今回の現場は増築された外壁のかなりの部分が膨れています。
大きい膨れは野球ボールくらいの大きさのものまであります。
原因はその家によって違いますが今回の原因は
増築部分の塗装をした際に下塗りがされていなかったことが理由です。
下地の壁面と上塗りの塗料を密着させるために必要な下塗りがされていませんでした。
これではどうしても下地と塗料が剥がれて膨れてしまいますね。
どうしてこのようなことになったのか?
施主様に当時の状況をお聞きしました。
とあるリフォーム会社に増築及び全塗装をお願いし増築のために家の既存の一部を解体し、増築部分の基礎も出来上がった頃、元請けから仕事を受けた下請けの業者が来て「この値段では出来ない」と言われたそうです。
もう工事が始まっているのにもかかわらずにです。
施主様も工事が始まっているのに「この値段では出来ない」と言われてももちろん納得できません。
それで発注元のリフォーム業者(元請け)が間に入り下請け業者と交渉して、そのままの値段で工事を再開することになったそうです。
ですので今回の塗装が膨れた原因を予想するとおそらく下請け業者が普通の工事では出来ない金額でu請け負ったので塗装業者に頼んだ時も価格を下げて発注して頼まれた塗装業者も値段が合わないので下塗りを抜いた。
または下請け業者がもともと塗装業者に発注をしたときに価格が合わないので下塗りを抜いた仕様で塗装業者に施工を頼んだかのどちらかだと思います。
施主様、Kご夫妻がとてもいい方なのでその話を聞いたときに残念でなりませんでした。
前回の増築・全塗装代金は聞いていませんがそれなりの金額は出されているそうです。
元請けが利益を大幅に取り、下請け業者に対しての工事代金は安かったのは事実なようです。
元請けが下請けに低価格で施工させて、その「価格分、塗装のクオリティが下がった」という事例です。
今回そんなKさんご夫妻から仕事を頂きました。
大切なご夫妻のお家を改修致します。
除去した部分は他の外壁部分よりも凹んでいるので、
その部分をカチオン系モルタルで補修します。
離れてで見るとこのようになり、その他の箇所にも同様な施工をします。
乾いたら、補修部分に下塗りをします。
今回は家全体の外壁も塗り替えるので補修以外の部分、外壁全体に下塗りを塗っていきます。
先ほど凹んだところにモルタルを塗りましたが、やはり全体で見ますとその他の部分と段差は
出るものです、そこで今回は段差を目立たなくするために通常の3回塗り以外に吹付の模様をつけ
る仕様になりました。吹付は2工程なので、合計で5回塗り仕様になります。
この写真は模様のベース吹きです。主に下地を均一にするための吹付です。
ベース吹きが乾いたら模様吹きです。
御覧のように模様が吹き付けられました。
「吹きっぱなし」という模様でしたら、模様はこれで完成です。
しかし、今回は「ヘッドカット」という模様なので乾かないうちの
ローラーでこのように模様をつぶした仕様になります。
そして、この上に通常の塗装を2回塗りして完成です。
一般に塗装というものは、一番上にどんな塗料をどんな価格で塗るかに目が行きがちですが
こうした下ごしらえが、とても重要なんです。
今日はそういった話をさせて頂きました。
-----------------------------------------
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

『ご質問やご相談はお気軽にお電話を。私が直接対応します。
お気軽にご連絡ください♪』
さかい塗装 代表 坂入祐一(さかいり ゆういち)
お客様専用フリーダイヤル
0120-307497(ミンナヨクナル)
年中無休・対応時間 午前9時~午後8時
メール: m.blue@carol.ocn.ne.jp
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇