遮熱塗料

遮熱塗料とは何か?

遮熱塗料は、数年前ヒートアイランド対策で補助金が出て、一世を風靡しました。

ですが、遮熱塗料には総合的にみると省エネの効果がありません。

効果が無いどころか、年間を通して考えると大幅な赤字になります。

遮熱塗料は、太陽光の中の赤外線(熱線)を反射して屋根や外壁の温度上昇を防ぐ方式ですが、

この方式には問題点があります。

①冬場の暖房費用が増える事
②反射しきれない熱を貯めこむ(蓄熱)ためいずれ温度が上がって熱くなる事。

の2点です。

順にご説明させていただきますね。

①冬場の暖房費用が増える事

国土交通省の統計によると、冬場の暖房費用は夏の冷房費用の約9倍と出ています。

その理由を考えてみましょう。

室温と気温(外気)の差で考えると、

夏場の冷房時、35℃の外気で室内を28℃にしたければ7℃の差
冬場の暖房時、5℃の外気で室内を20℃にしたければ15℃の差

エアコンで埋めるべき温度差が2倍以上あるわけです。

さらに、エアコン本体に貼られてる銘板に消費電力が書かれていると思いますが、消費電力を見ていただければ、暖房の方が消費電力が大きいです。

仮に1kwあたりの電気代は25円として計算すると、6畳間でエアコンを1時間動かした時、冷房時10円くらい、暖房時が15~18円くらいです。

電気ストーブなどは、さらにその倍以上の30~40円程度します。

太陽の赤外線は、屋根瓦を熱して「蓄熱」という現象を起こします。

石焼ビビンバのように、焼けた瓦が「遠赤外線」を放射して建物の中に輻射熱を送り込んできます。

この熱で、夏場は、お部屋の温度が上昇して熱中症を引き起こし、時には死者が出るくらいエライことになります。

しかし、冬は太陽の熱で暖められた屋根や外壁の輻射熱が、お部屋の中を温めてくれるので、暖房コストを押さえる効果があります。

一般的な遮熱塗料は赤外線を弾き返すため、冬場に太陽の赤外線を弾き返すと、屋根や外壁を温めていた熱も失ってしまい、暖房費が余計にかかります。

「遮熱塗料」では、夏場の冷房費を節約できても、冬場の暖房費用が余計にかかるため、国も遮熱塗料を省エネ塗料ではないと考えはじめています。

②反射しきれない熱を貯めこむ(蓄熱)ためいずれ温度が上がって熱くなる事。

遮熱塗料は太陽光の中の赤外線(熱線)を反射しますが、白で20%・黒なら60%の熱が反射されず、建物に蓄えられていきます。(蓄熱現象:石焼きビビンバの原理です。)

そうすると、遮熱塗料を塗る前と比べると熱が蓄えられるスピードは落ちますが、結果的には同じような温度まで屋根瓦や壁の温度が上がります。

そして、一度熱を持ってしまったコンクリートはなかなか冷えないため、夜中まで室内に熱を伝え続けます。

この動画を見ていただくと、ガイナの塗装が熱を伝わりにくくしている様子がわかります。

もちろんガイナにも遮熱効果もあるんですよ。

少し考えれば、遮熱塗料と断熱塗料ガイナの「省エネ効果」の違いがわかりますよね?

東日本大震災以降、深刻な電力不足が予想されるなか、日本政府が日進産業を視察に来たのはGAINA(ガイナ)が単なる遮熱塗料ではなく断熱塗料だからです。

断熱効果で夏場の冷房費も冬場の暖房費も節約するので、夏も冬も省エネに役立つ塗料であると認めたのです。

次の動画に当時の枝野大臣が日進産業を訪問した時の様子が収められています。